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太陽光発電メーカー選び(価格から選ぶ)

太陽光発電メーカーを選ぶ際、目安となる項目がいくつかあります。どういった太陽光発電システムが自宅の住まい環境に適しているかが明確になっていれば、おのずと太陽電池メーカーは絞られてきます。

しかし、簡単には太陽光発電メーカーを決めることは難しいですよね。なので、太陽電池メーカー選定のための重要なポイントとなる「太陽光発電の価格」という項目から太陽光発電メーカー選びを考えてみました。

注意点として、個々の住まい環境で価格や発電効率などが変わってきますので、あくまで目安(参考)としてください。

太陽光発電システムの価格で選ぶ

太陽光発電システム価格推移

太陽光発電システムは、1994年では1KWあたり200万円と、すごい高価な設備で手が出せませんでした。しかし、13年後の2007年度では1kwあたりの平均システム価格が69.6万円と、約3分の1まで下がってきています。これなら、一般家庭でも太陽光発電を導入することができそうです。(新エネルギー財団資料より引用 、左図拡大可。)

この数字はあくまで平均システム価格であり、実際に自宅に太陽光発電システムを設置する時は、住まい環境にもよりますが、システム価格に10万円前後の差がでてきます。また、既築の場合と新築の場合で太陽光発電設置の平均システム価格が違ってきますし、太陽電池メーカーによってもシステム価格が異なります。

正確な設置費用を算出するには、販売店や設置業者に見積もってもらう必要がありますが、ここでは設置価格の目安として、各メーカーの太陽光発電システム導入費用を比較してみました。

太陽光発電導入に必要なもの

まず、太陽光発電システムを構成している機器についてです。全てのメーカー共通ではなく、シャープでは一体型になっているが、他メーカーでは、別途必要となる機器もあります。

●太陽電池モジュール:3万~15万円/枚
電気を発電してくれる太陽光発電のメインとなる装置で、枚数や性能によって、発電量が変わります。
太陽電池モジュール

●パワーコンディショナ:30万円程度
太陽電池モジュールで発電された直流の電気を、家庭で使用できる交流に変換してくれます。
三洋電機パワコン

●専用ケーブル:5~7千円
回路の数によって必要な本数が変わってきます。
PVケーブル

●屋根用架台:15~30万円
モジュールを屋根に設置するための架台です。屋根形状により、架台の設置数や工法が異なります。
屋根架台

●接続箱:3~6万円
複数の出力配線を一本にまとめ、パワコンに送るための配線中継ボックスが接続箱。(内部には直流開閉器・逆流防止素子・落雷防止のサージーアブソーバー内臓)

接続ユニット

●昇圧ユニット:3~6万円
寄棟屋根などで設置枚数の少ない系統の電圧を調整し、系統電圧を一定値まで引き上げる機器。
昇圧ユニット

一般的には上記のようなシステム構成となっています。

価格の明細としては太陽電池モジュール・パワーコンディショナー・架台等の機器費、取付工事、電気工事費用、運搬費、荷揚費等の諸経費といったところです。メーカーにより費用などは異なりますが、主な設置費用はこういった項目になりますね。

では、各メーカーでは太陽光発電システムはいくら位で設置することができるのでしょうか。ここでは、4kw程の太陽電池を設置するとし、簡単にまとめてみました。

太陽光発電システム価格比較表

太陽電池メーカー比較一覧表
(拡大可)

この太陽電池メーカー価格一覧表は、すべての太陽電池メーカーの一覧ではありません。また、2008年10月現在の価格なので、価格改定されることもあります。

1kwあたりの価格は、設置工事費用など含まれておらず、「太陽電池モジュール」、「パワーコンディショナー」、「接続箱」といった機器で計算しています。したがって実際に太陽光発電システムを設置する際には、架台、電気工事、取り付け工事、電力メーター、など別途費用が必要になり、1kwあたりの金額より10万円は高くなると思われます。あくまで目安金額としてください。

どのメーカーが良いのか?

ここでは、価格だけで太陽光発電システムを選ぶとした場合、有力候補は、「ホンダソルティック」と「シャープ」になりますね。

ホンダは、2007年から販売を開始したばかりのメーカーで、まだ情報が少なく、実績や評判もわかりません。よく調べてから導入の検討が必要です。

シャープは、実績も多くあり信頼性も高いので、安心感があります。2008年10月現在では、シャープが導入費用も安く、一番の有力候補といえます。

ただ、太陽光発電システムは、価格だけではなく、屋根面積の広さや、住んでいる環境(寒冷地や温暖地、日射条件など)、太陽光発電システムの導入目的により、最適な太陽電池メーカーは変わってきます。さまざまな情報から総合的に判断し、太陽電池メーカーを選ぶことが大切ですね。


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