太陽光発電の基礎知識や導入に向けての情報サイト

太陽光発電メーカー選び(パワコンとメーカー保証)

太陽光発電メーカーを選ぶ際、目安となる項目がいくつかあります。

前回での太陽光発電メーカー選びでは、太陽電池メーカーの「ネームバリュー」、「太陽電池素材」、「変換効率」という項目でしたが、今回は、「パワーコンディショナー」、「メーカー保証」項目から太陽光発電メーカー選びを考えてみました。

注意点として、個々の住まい環境で価格や発電効率などが変わってきますので、あくまで目安(参考)としてください。

パワコンディショナーで選ぶ

シャープのパワーコンディショナー
太陽光発電システムは屋根に載せる太陽電池にばかりに注目されがちですが、太陽光発電は「パワーコンディショナー」や「接続箱」などが1つのシステムとなって初めて自宅で発電した電気を家庭内で利用することができるようになります。

この太陽光発電システムの中で重要な役割を果たしている機器がパワーコンディショナーです。

◆パワーコンディショナーとは...
太陽電池モジュールで発電された直流の電気は、そのままでは家庭内で利用することができません。したがって、発電された直流の電気を交流に変換する必要があります。

パワーコンディショナーは、直流を交流に変換し、さらに電圧、電流、周波数などを調整し、家庭で使える状態する役割をもっています。

このパワコンの性能を評価する目安に「変換効率」という数字があります。「変換効率」とは、パワコンに入ってきた入力値と出力された電力の比を表す数値となります。

つまり、太陽電池で発電した電力の何%を家庭内で利用できる交流電力に変換できるか。ということです。

(太陽電池モジュールの変換効率)×(パワコンの変換効率)=太陽光発電システム全体の発電量

例えば、仮にS社の太陽電池のモジュール変換効率がM社より1%優れている場合、太陽電池モジュールだけでみるとS社の方が優れています。
しかし、仮にS社のパワコンはM社のパワコンより変換効率が2%劣っていたとした場合、実際に家庭で使える電力はM社の方が1%優れているということになります。

したがって、変換効率の高い太陽電池モジュールで多く発電できたとしても、その電力を家庭内で利用できるように変換してくれる「パワコンの性能(変換効率)」が低ければ低いほど利用できる電力は減ってしまうことになります。

太陽電池で発生した電力を最大限に活用できるかは、パワコンの性能にかかっていると言えます。

ちなみに2008年現在でパワコンの変換効率が一番高いのは三菱で、97.5%と他メーカーより3%ほど高い数値を出しています。

パワコンの据え付け場所

太陽光発電システムにはパワコンを設置しなければなりませんが、このパワコンの設置場所をあらかじめ考慮しておく必要があります。

パワコンにもいろいろなタイプがあり、家の中に設置する屋内設置タイプ。もう一つが家の外に設置する屋外設置タイプです。ほとんどのメーカーは屋内設置のタイプが主流ですが、シャープは屋外設置タイプをメインに作っています。

  • 屋内設置タイプの特徴

屋内タイプ屋内設置タイプの特徴は接続箱が外部にあり、防雨性能なども必要ないので、屋外設置タイプに比べ大変コンパクトです。通常は分電盤近くの壁面に設置します。一般的にはお風呂の脱衣所に分電盤がある家庭が多いので脱衣所の空きスペースに設置することが多くなります。

屋内設置タイプは、パワコンの他に「接続箱」が必要になります。(「昇圧ユニット」が必要になる場合もあり。)

屋内設置タイプのパワコンサイズは、500(W)×150(D)×300(H)mm程度で、重量は15kgほどです。また、パワコンは運転中は30db程度の運転音がします。

  • 屋外設置タイプの特徴

屋外タイプ限られた室内空間に設置する屋内タイプ比べ、屋外設置タイプの場合は少し自由度が高くなります。

基本的に外壁部分のどこにでもつけられるのですが、ケーブルの引き回しを抑えるため、分電盤からの位置、太陽電池からのケーブルの引き回しなどを考慮しながら場所決めが必要です。また重量も 20~30kgほどあるので、壁面の強度も考慮する必要があります。

屋内設置タイプのパワコンサイズは、560(W)×180(D)×400(H)mm程度で、重量は30kgほどです。また、パワコンは運転中は35db程度の運転音がします。

各パワコンはメーカーや設置容量によりサイズや重量が異なります。

ここまでをまとめると、

  • パワコンは屋内タイプと屋外タイプがあり、メーカーにより大きさや変換性能などの特徴がある。自宅の環境に適したパワコンを選択する必要がある。
  • パワコンの変換効率性能で、全体的な発電量が変わる。太陽電池モジュール、パワコン性能、といった総合性能でメーカーを選ぶ必要がある。
  • 屋内設置タイプは、放熱性能やメンテナンス性などを考慮した設置場所をよく検討しておく必要があり、屋外タイプは配線の引き回しや外壁強度を考慮しておかなければならない。

パワコンは太陽光発電システムを構築する上で大変重要な機器です。パワコンを他メーカーで選択できればよいのですが、日本国内においては太陽電池モジュールとパワコンは同一メーカーとなっています。他国ではモジュールとパワコンを別メーカーで選択できるので、あまり深く考える必要がありません。

太陽電池モジュールとパワコン、両機器ともに考慮・検討し、自宅に適した太陽電池メーカーを選択する必要があります。

保証で選ぶ

京セラ10年保証

電化製品、車、住宅、いろいろな製品に「保証」はついていますが、太陽光発電にも保証がついています。

最近では多くの太陽電池メーカーで「10年保証」と呼ばれる保証がついていますが、保証内容は各太陽電池メーカーで若干異なっていますので、よく確認しておく必要があります。

太陽光発電システムは高額な設備で、20~30年と長期に利用する設備ですが、もしもの故障や災害といったトラブルに対応できなければ困りますよね。安心して快適な太陽光発電ライフを楽しむためにも保証内容は重要なメーカー選択要素のひとつです。

関連記事:
太陽光発電システムの保証

各太陽電池メーカーでは、太陽電池モジュールや構成機器が共通項目として10年保証とされていますが、自然災害時の故障といった保証内容は、太陽電池メーカーや太陽光発電を設置した販売店(業者)によって保証内容が違ってきます。

例として、京セラの保証内容をみると

  • 住宅用ソーラー発電システム全体を10年間保証

モジュールの出力保証や構成機器だけでなく、設置工事が原因によるシステムの動作不良も対象です。ただし、発電モニターは1年間の保証。

  • 火事や台風、落雷の被害に対しても保証。

自然災害に対しても保証が適用されますが、そのためには定期点検を受けることが条件となります。(1年次点検は無料、設置後4年毎の点検は有料。)

  • 設置状況を確認。

総販売元の(株)京セラソーラーコーポレーションによる設置状況の確認により、確かな施工が約束される。(設置状況の確認後に10年保証書を発行。)

こういった保証内容となっています。

10年保証は当たり前の時代となっていますが、自然災害に対する保証は全てのメーカーで保証はされていません。京セラの設置状況を確認後、保証書を発行するという体制は、よりよい設置工事が期待できそうです。

販売店や設置業者により設置工事が行われますが、確実な工事がされているとは限りません。太陽光発電システムを最適な状態で利用していくためには設置工事の出来具合も重要だと思います。

太陽電池モジュールの性能、パワコンの性能も重要ですが、今後、長期にわたり利用していく太陽光発電システムの保証制度も重要ですね。

太陽光発電システムは「メンテナンスフリーで故障もほとんどない。」と言われていますが、いつ起こるかわからない自然災害などに備えておくと更に安心できます。


スポンサードリンク
太陽光発電

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事
No articles