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太陽光発電の導入効果

太陽光発電の導入効果

太陽光発電(寄棟)地球環境に貢献し、家庭での光熱費節約もできるという、とてもメリットの多い太陽光発電システムですが、以前に比べ安価になったとはいえ、いかんせん導入コストがまだまだ高いです。

しかし、太陽光発電システムは、家という建築物に太陽光発電システムを取り付け電力会社と系統連系することで、償却資産であった我が家が現金を生み出すことのできる資産に変わります。

こういった太陽光発電の資産価値や環境貢献価値に対し、高額な初期導入コストをかけるだけの価値が我が家にとってあるかどうか(導入効果)が太陽光発電システム導入への後押しとなるのではないでしょうか。

では、太陽光発電導入による効果について簡単に紹介します。

太陽光発電システムの導入効果

  • 光熱費削減効果
  • 環境貢献価値
  • 遮熱効果
  • 省資源効果
  • CO2削減効果
  • オール電化との相乗効果

太陽光発電システムを導入することで、上記のような導入効果が得られます。

光熱費の削減

太陽光発電システムを導入することで、光熱費削減効果が望めますが、「電気+ガス併用 ⇒ 太陽光発電」と「オール電化仕様 ⇒ 太陽光発電」では、光熱費の削減効果が大きく異なります。

一般的には、「電気+ガス併用 ⇒ 太陽光発電+オール電化」の場合は現状の光熱費を8割程度削減できます。「オール電化仕様 ⇒ 太陽光発電」の場合だと、現状の光熱費から4割程度削減できます。(住まい環境により異なります。)

いずれにせよ太陽光発電システム導入により、光熱費を大幅に削減できます。

参考までに、太陽光発電設置容量に対し、月間・年間発電量を金額に換算したものが下記のようになります。

3kw ⇒ 5000~6000円/月、   6~ 7万円/年間
4kw ⇒ 7000~9000円/月、   8~10万円/年間
5kw ⇒ 10000~12000円/月、 12~14万円/年間
6kw ⇒ 13000~15000円/月、 15~16万円/年間

この換算金額は、「電灯契約メニュー」、「売電単価」、「日照時間」、「電気使用時間帯」などの諸条件により異なりますので、おおまかな金額として捉えて下さい。

環境貢献(地球温暖化対策)

地球環境の悪化と化石燃料の枯渇
地球温暖化や酸性雨などの影響により、地球環境は急激に悪化しています。

環境悪化の要因として、石油などの化石燃料の大量消費(二酸化炭素や、硫黄酸化物・窒化酸化物などの汚染物質の大量排出)があげられます。このまま温暖化が進むと2100年までに平均気温が最大で5.8℃、海面も最大88cm上昇すると言われています。

また、温暖化による環境悪化だけでなく、エネルギー資源の枯渇も深刻な問題となっています。このままのペースで化石燃料を大量に消費していくと、石油が約40年、天然ガスも約60年で枯渇してしまうと言われています。

太陽光発電はクリーンエネルギー
地球環境の悪化や化石燃料の枯渇問題が叫ばれる中、資源の制約や環境負荷が少ない太陽エネルギーは、これからの生活に不可欠なエネルギーとなっていくと期待されています。

無限でクリーンな太陽のエネルギーは、1時間で世界の年間消費エネルギーの1年分に匹敵する注目の新エネルギーです。

太陽光発電システムを導入することで、地球環境悪化を抑え、化石燃料に変わる代替エネルギーとなります。

遮熱効果

太陽電池を屋根に設置することで、二重屋根となり夏場の屋根の温度上昇を抑えることができます。これにより室内の冷房効果が上がり電気料金が節約できます。
屋根環境により、屋根温度が10℃~30℃ほど下がります。

太陽光発電導入による省資源効果

太陽光発電を設置することで、省資源効果が得られます。

例えば、3kW太陽光発電システムを設置した場合...

1年間の発電量(約3,000kWh/年)で 原油換算すると、約40缶/年(730リットル)の石油資源を節約できることになります。

原油換算係数:2,250kcal
原油発熱量 :9,250kcalとして計算すると

3,000kWh x 2,250kcal/kWh ÷ 9,250kcal/リットル = 730リットルとなります。

CO2削減効果

地球温暖化防止のためには、家庭におけるエネルギー消費を効率的にし、CO2排出量をできるだけ少なくすることが必要です。

例えば、太陽光発電3kwを設置した場合だと、540kg-c/年のCO2を削減することができます。これを杉の木に換算すると142本分のCO2吸収量と同じになります。

太陽光発電のライフサイクルCO2排出量
CO2削減効果

ライフサイクル評価、((LifeCycleAssessment)手法とは、発電燃料の燃焼に伴う環境負荷だけでなく、燃料採掘、輸送、廃棄物処理などの活動に伴う間接的な環境負荷も含めて、ト-タルの環境負荷を分析、評価する手法。
出  典 : 本藤 祐樹,「ライフサイクルCO2排出量による発電技術の評価」,電力中央研究所報告, 2000

上図からみると、自然エネルギーはCO2排出量が少ないですね。太陽光発電よりCO2排出量が少ない発電方法もありますが、個人で、簡単にできる発電方法からみると、太陽光発電が一番身近な存在ですね。

オール電化との相乗効果

太陽光発電のみを新たに設置するだけでも、光熱費の削減が可能ですが、オール電化と組み合わせることで、さらに光熱費の削減効果が得られます。

オール電化は、深夜は電気料金が安く(7円)、昼間は割高(27円)の電気を買うという特徴があります。
一方、太陽光発電は、太陽の光がある日中に発電し、多く発電した分は売電し、発電できない夜は電気を買うという特徴があります。

つまり、太陽光発電とオール電化を組み合わせる事で、お互いの長所を活かし、短所を補う。という形をとっています。

  1. 日中の電気料金単価が高い時間帯は太陽電池で発電した電気を利用。
  2. 夜間の安い電気料金単価の時は電力会社の電気を利用。

これにより相乗効果が生まれ、電気料金の削減が可能となっています。一般的には、太陽光発電を設置することで約40%の削減、さらにオール電化にすることで約40%の削減。トータルで約80%の電気代を削減することができます。(住まい環境などで、若干異なります。)


このように太陽光発電を導入することで、さまざまな導入効果が発生します。しかし、導入コストが高く、利用環境によってはたいした効果が得られないこともあります。

発電シミュレーションを利用したり、実際に太陽光発電設置業者から見積りをとったりするなどして、しっかり試算しておくと、よりよい導入効果が得られます。


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