2009年11月27日、行政刷新会議の「事業仕分け」で太陽光発電の補助金制度の見直しが行われるというニュースが報じられました。
せっかく活発になってきた太陽光発電事業がこの事業仕分けにより、大きくブレーキがかかりそうです。
以下引用
経済産業省の住宅向け太陽光発電の補助金(概算要求額412億円)が27日、行政刷新会議の「事業仕分け」で、予算計上を見送るとの結論になった。同省内で検討が始まっている再生可能エネルギーの全量買い取り制度へ再編することなどが求められた。
住宅用太陽光発電に対する補助金は1キロワットあたり7万円で、標準的な太陽光パネルなら25万円程度になる。制度を始めた今年1月からの申請件数は10万件を超え、7~9月の住宅向け太陽光パネルの出荷量も前年同期の2.7倍に拡大している。
一方、政府は11月から、太陽光発電の余剰電力を従来の2倍の価格で買い取ることを電力会社に義務付ける制度を導入。民主党は風力など再生可能エネルギー全般に対象を拡大し、余剰電力だけでなく全量を買い取る制度の導入を政権公約に掲げており、今月から経産省が制度設計の議論を始めている。民主党は公約に「太陽光パネルの購入を助成」とも盛り込んでいた。
27日の「事業仕分け」では、仕分け人から、全量買い取り制度を導入して補助金は廃止するよう求める意見が出された。とりまとめ役の菊田真紀子衆院議員は「問題点について精査し、必要であれば出し直していただきたい」と結論づけた。
引用ここまで
民主党は衆院選マニフェストに「太陽光パネルなどの省エネ改修工事を支援する」、「全量買取制導入」といった公約を掲げています。また、最近では、鳩山首相が世界に向けCO2排出量25%削減という事も公言したばかりです。
私にはどんな政策にしたいのか、見えてきません。というか市場と国民を混乱させているように受け取れます。
愚痴を言ってもしかたがないので、現状わかる範囲のことをいろいろなニュースからまとめてみます。
2009年度
とりあえず、2009年度申請分の補助金は国の平成21年度補正予算の成立により申請する事ができるようです。つい最近、補助金制度の延長という嬉しいニュースがあったばかりなのに、今度は2010年度予算見送りという結果に。
2010年度
概算要求額412億円 ⇒ 予算計上見送りと判定。
<予算計上見送り理由>
せっかく、活発化してきた太陽光発電市場。この「予算計上見送り判定」によりどれだけ混乱するのでしょうか?
経済産業省は「事務費の見直しも含めて、新しい枠組みで、12月の予算要求までに出し直したい」との事なので、予算要求額は確実に下がることでしょうし、仮に予算要求が通ったとしても補助金額は2009年度より格段に下がると予想されます。
こんなことではCO2排出量25%削減の達成は難しいのでは...。
はじめまして。まとまっていて読みやすいブログですね。
どうやら、22年度の補助金は実施されることになったみたいですよ。
私も、管理者さんと同じで、こんな感じでは25%削減は難しいと思います。
それでも、まだまだこれからの業界ですからね。じっくり見守っていきたいですね。
なっとさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
22年度の予算額は、412億が401億円に減額ということでほぼ決まりのようですね。
2010年度は1kwあたりいくらになるのかまだわからないようですが、5万円あたりかな~。って思っています。
25%削減は太陽光だけでは無理でしょうし、民主党の今の政策では太陽光を爆発的に普及させることは難しいと考えています。
太陽光発電システムの初期コストを下げ、48円での売電期間を10年ではなく、30年などといった設置者にメリットを多く感じさせることができないと爆発的には普及しないと思います。