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太陽光発電システムの故障は意外と多い?

10年以内に交換する確率は約13%

工事

太陽光発電システムは、「メンテフリー」であるとか「故障がない」という認識が私個人としてありましたが、太陽電池、盲点は「故障」 買い取り増額も、点検制度の充実が課題にの記事を読んで少し考えが変りました。

以下引用

産総研は、NPO法人(特定非営利活動法人)太陽光発電所ネットワークの協力を得て、国内で設置された住宅用太陽光発電システム257件の発電性能や保守履歴を調査した。

その結果、設置から10年以内に太陽電池パネルを一部でも交換した事例は、34件(13%)に上ることが分かった。国内大手メーカーは「10年保証」を掲げ、期間内に出力が10%低下した場合に無償で交換に応じている。この基準に多くのパネルが抵触した格好だ。

太陽電池が発電する直流電流を、家庭用の交流に変える「パワーコンディショナー」はさらに不具合発生率が高い。部品交換を含めると、10年以内に43台(17%)が交換されているという。

引用ここまで

壊れることはないだろうと勝手に思い込んでいたのですが、10%も故障が発生しているようだと、20年、30年といった長い期間、太陽光発電システムを利用することは難しいのかもしれません。

つまり、「太陽光発電導入のために投資した初期費用の回収ができないかもしれない。」ということです。

引用元の記事でも紹介されていますが、太陽光発電システムが壊れないという大前提のもと、FITが導入されれば初期投資回収期間は10~15年も可能となります。

しかし、設置して10年以降で故障が発生した場合、保証も効かなくなってますので自己資金で修理・交換が必要になります。ちょっとした故障や交換であれば費用もたいしてかからないと思いますが、内容によっては30年でも減価償却できなくなる可能性もあります。

<故障に関する参考サイト:>

いかに早く故障を見つけられるか

太陽光発電システムを設置した多くのユーザーは、維持・点検・メンテナンスに関しての技術やノウハウは無いに等しい状況だと思います。

こういった技術やノウハウがあれば早い段階で、故障といった不具合に気づくことができるかもしれません。しかし太陽光発電システムは発電量が天気に左右される設備であるため、ちょっとした故障であっても天気のせいにして、気づかないことが多いようです。

以下引用

最大の問題は、点検制度が整備されていないことだ。法律で定期点検を求めているのは、出力20キロワット以上の太陽光発電システムに限られる。家庭に設置されるのは3キロワット程度のものが主流なので、メーカーや設置事業者には点検義務はない。保安の責任を負うのは、あくまでも太陽電池を設置したユーザーだ。

だが、ユーザーにそんな技術もノウハウもない。パネルの不具合を早期発見するには赤外線カメラなどの特殊な装置が必要。配線部分の接続不良は目視すれば見つけられる可能性があるが、実際に屋根に上って確認するのは危険が伴う。接続不良を放っておくと、パネルが焦げることにもなりかねない。

さらに、太陽電池は季節や天候によって発電量が大きく変動する。仮に不具合で発電量が下がっていたとしても、ユーザーは「天気のせい」と片づけてしまいがちだ。そのため「交換していない太陽電池パネルの中にも、多くの不具合が眠っている可能性がある」と加藤氏は語る。保証期間が過ぎた後で問題に気づき、泣き寝入りしているユーザーも少なくないという。

引用ここまで

太陽光発電システムは、構造的にメンテナンスや故障が少ない優れた設備だと思います。しかし、10%程も故障が発生しているという現状もあります。

これでは太陽光発電システムを設置される方それぞれの目的というか、導入理由が達成できなくなる可能性が高くなります。

その理由として、たとえば「環境問題に貢献しよう」とか「温室効果ガスを減らし、子供たちに緑を残してあげたい」とか「老後に電気代の心配をしなくていい」とか「どんどん上昇してく高熱費(電気代)を今後のために減らしたい」など、があると思います。

こういった目的を達成するためには、まずは「故障しないこと」、それから「トラブルを早期に発見できること」が重要です。太陽光発電システムを導入したユーザーには難しい課題ではありますが、発電状況のデーターを取ったり、設置業者さんのフォローを受けながら、最適な状態で太陽光発電を利用できるよう行動を起こす事も大切ですね。

<参考サイト:>

設置業者選びがかなり重要

設置業者

太陽光発電システムは意外と故障している事が、太陽電池、盲点は「故障」 買い取り増額も、点検制度の充実が課題にの記事を読んでわかりました。

個人的に太陽光発電システムの構造や、点検・メンテナンスに詳しい方であれば、自分の力で故障といった問題を解決することもできるかもしれませんが、やはり一般ユーザーには難しい問題です。

そうなると、一般ユーザーは設置業者に頼るしかなくなりますよね。

親身になって相談にのってくれたり、故障やトラブル発生時にはすぐに対応してくれる設置業者さんが理想ですが、設置契約前の段階では、こういった良い業者さんの見極めは非常に難しいところです。

以下引用

買い取り制度の拡充により、国内での太陽電池の普及ペースは加速する。それを見込んで、設置に慣れていない工事業者や、海外パネルメーカーの参入も相次いでいる。業界全体でどのように「消費者保護」の仕組みを整えるか。これまでないがしろにされてきた問題を、真剣に考える必要がある。

引用ここまで

太陽光発電の設置業者に見積りを依頼した際、安くしてくれる業者さんもありますが、価格が安いからといって良い業者さんとは限りませんよね。

見積り内容、相談、要望、話し方、提案力、といったことを数回の打ち合わせや見積りの中でしっかりチェックすることができれば、そんなにヒドイ業者さんには引っかからないと思います。

<設置に関する参考サイト:>
太陽光発電設置業者選び失敗事例

まとめ

結局のところ太陽光発電システムは、故障もあるし、設置工事が劣悪であれば発電量が落ちたりすることもあります。こういったトラブルや問題点を回避し、太陽光発電ライフを長期に渡り楽しむためには、「保証制度の充実」、「確実な設置工事」、「信頼できる設置業者の選定」がとても重要になってきます。

個人レベルではどうにもできないこともありますが、太陽光発電メーカーの保証制度の比較・検討や、設置工事業者の選定などは太陽光発電システム導入前に検討することができます。幸いにも太陽光発電に関する情報はネットで検索すれば結構出てきますので、事前に情報を集めておくことも大切ですね。

<トラブルに関する参考サイト:>
太陽光 予期せぬトラブル(1)―ホットスポット現象

以上、太陽光発電システムの導入に向けて参考になれば幸いです。

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太陽光発電
コメント (9)
  1. 太陽光 より:

    すごく勉強になりました。導入して失敗した人がいるか探していました。10パーセントという数値が大きいかといったらそうでもなく、またメーカー保障あればよいかと、安心致しました。ありがとうございました。

    1. admin より:

      コメントありがとうございます。

      我が家でも太陽光を設置して約3年になりますが、今の所トラブルというか、故障は一度もありません。

      最近ではメーカー保証も15年や20年といった長期のものもありますし、パネル自体の性能も良くなってますね。

  2. 匿名 より:

    シャープ製のモジュールなのですが、11年で3割発電量の低下になりました。シャープに問い合わせたのですが型番

  3. stec より:

    シャープ製ですが、パネル(出力5.5kw 40枚 パネル無償提供)故障で全数交換しました。工事費は自費(約60万円)でした。報告書の提出に1年かかってやっとでてきました。原因は半田不良ということでした。工事代の返還をシャープに要求しましたが取り合ってもらえません。製造ミスが原因でなぜユーザーが負担しなければならないのでしょうか。他にも泣き寝入りしている方がおられるのではないでしょうか?当方は裏面から目視でチェックできる構造でしたので、パネルが部分的に焦げているのがわかり、サービスセンターに連絡しました。普通の家庭で屋根に載せておられる方はで不良に気がつかれていない方がたくさんおられるのではないでしょうか?

    1. admin より:

      stecさん、コメントありがとうございます。

      半田不良による故障ですか・・。他にも同じような体験をされてる方はいそうですよね。

      詳しく状況がわからないので何とも言えませんが、シャープの保証内容からすると、工事費までの保証は難しいかと思います。
      現在、太陽光発電システムがその故障のせいで稼動していない(撤去している等)のであれば、工事費の返還も可能かと思いますが・・。

  4. 堀田義輝 より:

    1999年9月設置から5年位は発電量管理していましたが大丈夫と思って居たところ10年半でパワーコンディショナーが故障して無償交換して頂きましたが、なんとパネルが悪かったのかパワーコンディショナー交換して3年半で5000キロワット位しか発電していません、因みに3キロワットのシステムで最初の2年は平均年3300キロワット位 発電していたのに。 気付いた時に補償期間過ぎたら、泣き寝入りしなくてはならないのでしょうか? いい知恵があれば、教えてください

    1. admin より:

      堀田さん、コメントありがとうございます。

      難しい内容ですね・・

      私では納得いく回答はできそうにありません。
      発電記録が残っていて、あきらかに故障と思われる傾向が出ていればまだ交渉できたかもしれませんね。

      お役にたてず、申し訳ないです。

  5. sige より:

    あるハウスメーカーで新築時に、「発電払いで7年半で元が取れます。自室負担は無しで、それからは収入となります、20年は大丈夫です」。とのセールストークで4年前に、家自体の瓦分として設置することとなりました。最初に1年半位は、すこぶる発電量もあり、妻とつけてよかったと喜びました。 しかし、やはり問題が・・・。パワコン不良は、すぐに対応してもらえましたが、ピーク発電量が上がらなくなり1ケ月の発電量・売電量が2割~3割減り、ハウスメーカーさんに対応を依頼しましたが、1年間で天気の良い日に、3回も来てもらい、「天候の影響でこのような結果になるのではないか。」と言われました。 私はその説明に納得がいかず、ハウスメーカーの3年半めに来るDM、「お客様アンケート」に、出来るだけ詳しく状態を書きました。延べ2年近く、不具合・不信感を訴えた続けてやっと、太陽光発電メーカーの上の技術者の方が調べに来られ、「異常な発電曲線がみられる」との見解で、やっと私の意見が認められることとなりました。とにかく、発電モニターをこまめに見て記録をする(写真)事と、ハウスメーカーさんのセールスマン(担当営業の方)の力が無ければ、相手にしてもらえることは無い、泣き寝入りをしなければならない事となりなす、注意してマメに情報を記録し、おかしく思ったらあきらめず訴えた続ける事しか、我々一市民には手はないです、弱い立場だと思います。現在パネルを張り直している最中です、うまく発電量が戻ればよいのですが、まだ何とも言えません。おかしいなと感じた時は、必ず不具合の前触れです、どんどん悪くなります、良くはなりません。まめにシステムの調子確認をされた方がよいと思います。高価な買い物ですので、あきらめないで下さい、いろんな現状を、設置した者・かかわった事業者・他(当事者さん達)が報告し改善の手助けとして公表し合えば、本当に素晴らしいシステムです。もっと普及すると思います。みなさんどうか、声を挙げて報告しあいましょう、よろしくお願いします。

  6. 匿名 より:

    高額なパネルやパワコンを設置しない方が
    長期的にランニングコストがからないという
    現実を直視したい。太陽光は導入しなかった
    方がよかったかも。

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