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三菱電機、多結晶で世界最高の変換効率18.6%を達成

世界最高の変換効率18.6%を達成

太陽光発電システム

2008年3月、三菱電機は実用的な150mm角サイズの多結晶シリコン太陽電池セルにおいて、世界最高の変換効率となる18.6%を実現した。

同社は2007年5月31日に光電気変換効率18.0%を達成しており、今回は、受光面の低反射化や、pn接合面への受光量増大、集電用グリッド電極の細線化など独自技術により0.6ポイント性能が向上した。これにより、狭小屋根などの限られた設置スペースでも発電量を確保できる。

実用サイズの多結晶シリコン太陽電池セルで世界最高の変換効率18.6%を達成

開発したセルの特長

三菱新開発セル

高効率化のためには、セル表面の反射率を一層低減して受光量を増やす必要があります。

しかし従来のハニカムテクスチャー形成技術は量産品への適用が困難であり、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)委託の「太陽光発電システム未来技術研究開発」の開発成果を一部使用し、レーザーパターニングと湿式エッチングにより15mm角の太陽電池セルの表面にハニカムテクスチャーを形成する技術を開発し、実用化のメドがついた。

ハニカムテクスチャー構造はセル表面の反射率を低減して受光量を増やす手段として有効で、開発品では直径10数マイクロメートルのお椀型のくぼみが蜂巣状に並んだテクスチャーを形成している。

また、開発品では接合面に達する光の量を増やすためにn層を薄くし、さらに集電用のグリッド電極を従来比約25%細線化して発電面積を拡大した。

製品化については、低反射テクスチャー形成技術の量産性向上を図り、2010年度以降の当社太陽電池モジュールのセルに順次導入していく予定。

多結晶太陽電池で年間600MW

太陽光発電システム事業では、光電気変換効率18.6%の実用サイズ多結晶系シリコンセルの生産ラインを導入した太陽電池セルの第2工場を新設し、2011年度中に太陽電池セル年間生産量を現在の4倍となる600MW体制に強化する。

太陽電池セルの第2工場は2009年3月に施工予定となっており、長野県の中津川製作所飯田工場内に新設し、目標とするセル年間生産量600MWの内訳は既存工場で220MW、新設工場で380MWを見込んでいる。

三菱電機、多結晶太陽電池で年間600MWを目指す

太陽電池メーカーが頑張っていますね。

正直、三菱電機は電力変換効率97.5%のパワーコンディショナのみで、あまり期待していませんでした。
しかし、太陽電池セルにおいても三菱電機が多結晶シリコンで18.6%という高い変換効率を出すとは思いませんでした。

これで、三菱電機はかなり有力になってきました。業界最高の電力変換効率を誇るパワーコンディショナと18.6%の太陽電池セルを組み合わせることで、太陽光発電システムの高出力化が可能になりそうです。

製品化は2010年以降に順次ということなので、今後は三菱電機の太陽電池も要チェックです。

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