2005年で廃止された補助金制度が、2008年度から復活するようになりましたね。
2008年、6月に「福田ビジョン」なるものが福田首相から発表され、その中で、「太陽光発電の導入費用を今後3~5年間で半額にする。」という内容が盛り込まれているものでした。
この「福田ビジョン」まだ、1年も経っていないので今後、太陽光発電導入費用は下がってくるかもしれませんが、今回の補助金制度の概要をみると半額には遠く及びませんね。
復活した太陽光発電の補助金制度は上記の条件を満たしていないと補助対象とならないようです。
ちょっと厳しい条件がついていますね。
一般的な家庭に導入される太陽光発電は3~3.5キロワットが多く、補助費用は1戸当たり21万~25万円程度となりますね。
現在の平均設置費用は230万円のため、設置費用の1割程度が補助されるということです。
う~ん....。この1キロワットあたり7万円は妥当な補助金額なのでしょうか?
「日本は太陽光発電において世界一の座を奪還する」なんて言ってましたが、1キロワットあたり7万円の補助金で普及が爆発的に進むとは思えませんね。
国の補助金とは別に地方でも補助金制度がある地域もありますが、2つの補助金を合わせても半額には遠く及びません。補助金制度がないよりはマシですが、最低でも1キロワットあたり10万円は出して欲しかったですね。
太陽光発電の補助金は太陽光発電を設置すれば誰でも補助を受けられるという訳にはいかないようです。
「1キロワット当たりの設置費用が70万円以下」という条件は、メーカーによる開発競争を促し、太陽光発電システムのコスト削減を狙ったもののようです。
現在、1キロワット当たりの設置費用が70万円以下の条件を満たせるメーカーは「シャープ」くらいで、他の京セラ、三菱、サンヨーあたりには70万円という壁は厳しいように思います。今後主流になってくる薄膜型であれば、コストは低いようなので、70万円を切ることも可能だとはおもいますが...。
いずれにせよ、この「1キロワット当たりの設置費用が70万円以下」という条件は、シャープ以外の太陽電池では難しく、他メーカーはすぐには対応することは難しいと思われます。
この条件は、現在の主要太陽電池メーカーであれば満たしているので、問題ないかと思います。
5年間しか補助制度の実施期間がないようです。これだと5年後に太陽光発電が半額近くになった場合、補助金制度がないために太陽光発電設置に踏み切れない方もいるのではないかと思います。
事実、2005年までは順調に普及してきた太陽光発電も2005年を堺に普及率が横ばい、もしくは下降線をたどるようになっています。
少ない補助金でも、「少しでも補助してもらえるなら太陽光発電を設置しようかな。」と思う方も多いと思います。
実施期間は当面5年ということなので、伸びる可能性に期待したいですね。